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「コードがクソ」批判、一般化して「成果物がクソ」批判は、教育においては2番目に回避される。
一番忌避されるべきは人格への批判で、これは改善意欲を含めた本人の意欲すべてを削ぐので、無力化か、荒療治で理不尽耐性をつけさせる目的を除いてやってはいけない教育の典型例。
2番目が成果物への批判。成果物は、本人が成果物と考えている以上は、本人の人格への再取り込み(自分はこういう仕事を完成させた人だという自認識)が完成してしまっている。したがって、成果物への批判は、すでにふさがってしまった傷への再手術と同程度に苛つかれる。本人が再手術の必要ありと認識している場合に限り妥当である。
教育者が可能な批判は行動への批判であり、「コードを書くときにお前がすべきであること」を事前、事後の二度に亘り伝えなければならない。事中の指示は、相手からの強い要望がない限り避け、できる限り相手の自発に基づいたサポートに徹する。ただし、本人が誤りを反復したことに気づいていない場合は介入する。事中の深入りはマイクロマネジメントを招き、本人の状況統御能力を毀損するので最低限とする。