「希哲」は,もともと〈フィロソフィア〉に対する宇田川の訳語。2007年頃から「希哲館」という名称に採用している。
元は西周(にし あまね)による「希哲学」。
後に〈フィロソフィア〉を,「希哲」〈クエソフィア〉と「哲学」〈ソフォロギア〉の併称「希哲学」とした(2014年)。
希哲12年4月19日,「万人希哲」の語を練る過程で,先哲・賢哲……などとの整合性から,人を表わす用法を正式に加えた。これにより,「希哲」は「希知すること」と「希知する者」を表わす語となる。
希哲館
希哲元年(2007年)に宇田川浩行が創立した事業体。相通化技術(知機,総路)の開発により知識産業革命を実現し,資本主義と現代民主主義を超克した,相通主義と希哲民主主義による新国際秩序の樹立(新近代化)を目指す「希哲館事業」の中核機関として構想された。
以下,最終更新 2017-11-14 01:04 の内容。
希哲館(きてつかん,おもいかけのやかた)は,宇田川浩行が2007年11月1日に創立した事業体である。
外国語では基本的に音写する(例:Kitetsukan)が,補助的に「Philosophia House」のように表現する事もある。
古代から現代に至る文明を集大成し,次の文明のあり方を問う事業として宇田川が創始。
–希哲館
Misskey.ioの利用者の急増と、デライトの凪
Misskey.ioは2023年で利用者が急増した。2023年1月頃には1日のアクティブユーザーは500人程度だったが、2023年12月には11,000人程度となっている。11ヶ月の間に22倍に増えたことになる。ピーク時の2023年7月2日には59,000人のアクティブユーザーが記録されている。また、Fediverse全体としても、利用者が増えているようだ。
Fediverseの利用者急増は、Twitter(改名後は𝕏だがこの文章においてはTwitterで統一)において繰り返される騒動によってもたらされた。イーロン・マスクによるTwitter買収、サービスの改名、光る𝕏の看板、アカウント凍結祭りなど。Twitterに対する信頼は失われ、なにをやってもFediverseに利用者が流入するような状況だ。
Twitterで収益化プログラムが始まったのは特に酷い。ツイートのインプレッションによって収益が得られる仕組みだが、有名人やRTの多いツイートには必ずインプレッション稼ぎのための低品質なリプライが付けられている。これではマトモな利用者から離れ、クソの煮凝りになっていく。
結論として、イーロン・マスクは、Twitterがギリギリで保っていた、「利用者の質」とも言うべきなにかを壊してしまった。この先に待つのは、利用者の質の加速的な低下、利用者の減少、収益の減少、サービスの終了だ。もうすでにサービスの終了以外は進行が始まっている。
では、Fediverseはこの世の楽園となるか?Twitterに代わる巨大なSNSとなるか?ならないと私は予測する。利用者が増えればTwitterと同じ道を歩む。利用者同士の軋轢、低品質な投稿や違法な投稿の氾濫、サーバーの運営費の高騰、不完全なモデレーションとそれに対する不満。Twitterが包含した、ありとあらゆる不合理が待っている。また、分散型であるがゆえに、サーバーの運営費はTwitterよりも深刻なものとなる可能性が高い。その他の問題に関しても、Twitterに比べて問題を解決・緩和できるような何かを分散型SNSが持っているようには見えない。
Twitterが斃れれば、行き場を失ったクソの煮凝りがFediverseに押し寄せる。その時、Twitterと共倒れして死ぬか、鎖国するかだ。Fedibirdは鎖国を選び、現在招待制となっている。
一方、デライトの利用者の増加は依然として緩やかだ。MisskeyやMastodonに比べてTwitterとの違いが大きすぎるために、Twitterからの流入は限定的となる。独自性が良くも悪くも防波堤として働いている。デライトは「Twitterの代わり」を探す人の目には入らない。Twitterが斃れた後も、それは変わらず、Twitterからの移住は皆無だろう。
インプレッションに代表される承認欲求がかつてのSNSを駆動した。デライターの増加を推し進めるのは、もっと質的に異なる、知識欲だろう。すなわち、希哲を持つ人の増加こそが、デライターを増加させる。