t_wの輪郭

「自分がその輪郭に関連していると思ったこと」を「緩く」結合できるので,これは良い使い方なのではないだろうか。
一般的な類語辞典では,掲載数や細分化の程度に限界があるし,かといって辞書や辞典の「逆索き(意味から見出し語を検索する方式)」や「全文検索」では,とくに基礎的な語の「類語」だけを検索するのはかなり難しくなってしまう。
統制語彙を用いた方法は,これらの問題を解決するかもしれないが,管理運用が七面倒。

だからデライト。たとえば「眇眇」で説明。

語釈自体はその輪郭に書く。
輪郭の内容は索けないから,逆索きや全文検索は不可能(=利点として表現すれば,「この方法を採らなくて良い」)。
引き入れはかならずしも階層構造や同値関係を意味しないから,気軽に引き入れられる。
自分のなかで意味を噛み砕けていない用語であれば,語釈における中核的な言葉を引き入れるだけでも良い。
実際,私は今現在,眇眇を「見知った」だけの状態なので,「何を引き入れるのが良いか」というのを思い付けない。しかし,その語釈にある語「小さい」「広い」などを引き入れることは,「類語という関係」を表わすにあたってそれほど悪手ではないはずだ。
そして,たとえその引き入れが「類語という関係」を表わしていなかった(すなわち,眇眇という語は小さいあるいは広いという語の類語としては不適だった)としても,「語釈に含まれる語」という意味の引き入れとして再認識すれば良い。だから,引き剥し作業は不要。
それに,(特に複雑な語において)語の正確な字面は忘れても,語釈の中核的内容は覚えていることが多いから,それで索けるっていうのもある。だから語釈に含まれる中核的語を引き入れるという(初期)運用はまったく問題ないと思われる。


他の利用者からも指摘があったけど,長めの文章は再編集するのが面倒だな……。
やっぱり段落あるいは相当する単位での部分編集とか,輪郭の柔軟な埋め込みができるようになると嬉しい。

引用は発言者の言ったことをそのまま記述しないといけないから,逆索きや全文で「こういう内容の引用」という記憶(「こういう言葉が含まれる引用」ではなく)を辿るのはかなりやっかい。
そもそもの言葉が違ったり,表記揺れも引用文中では統一できないし(できるけど,失礼あるいは非倫理的だし)。

まあ,これかんしてはデライトじゃなくても「引用が投稿しやすくて」「標付け(tagging)」できる使役があればそれでいいかも知れない。
が,デライト上でやる意味はある。
表面上は引用とまったく関係しない,他の知識と引き入れなどによって絡められたり,関係性をきわめてあいまいに示せる「引き入れ」を使える(普通の使役だと〝標付けに適応〟しないといけない; 名詞や形容詞に限定したり,その使役が定める「標の文字形式」に合わせて空白を除いたり)から。