希哲15年12月24日6歩
昨日の開発から本格的に検討を始めた自我知番の省略だが,描写内では輪郭の自我知番,全知検索などでは録入り中の自我知番を指す略記法として導入することを決めた。
仕様として導入することに大きな問題はないが,難しいのは用合いにどう調和させるかで,これは今後の課題とする。
利点は言うまでもなく文字列としての短縮性だが,変則性を一つ加えることで扱いが難しくなる懸念もあった。省略の有無が混乱の元になる可能性もあるため,極力混同させないようにしつつ,ある程度は混同されることを想定した用合いを提供する必要がある。この難しさは,これまで導入しなかった正しさでもある。
現状のように自我知番が4桁に収まっている間は,まだ略記法の利点と欠点が拮抗するだろうが,そのうち8桁になれば流石に邪魔になってくるだろう。将来的に知番の長さを補う方法が必要になってくるということは考えていたが,この課題の解決策にもなることに気付いたことが決め手だった。
第零番節を除き輪郭知番が8桁を越えることは(機械的な描出でもしない限り)考えにくいが,自我知番が4桁なのはむしろ例外的な時期で,いずれ8桁が標準になるし,遠い将来には12桁になることも考えておく必要がある。つまり,知番は全体で20桁まで長くなる現実的な可能性がある。
ここで自我知番の省略が出来れば,少なくとも自輪郭に関しては4桁から8桁の輪郭知番だけ考えればいいので,十分な短縮性と言える。他輪郭なら20桁でも扱えなくはない。
もっとも,自我知番が12桁になるのは40億用者を越えてからのことで,輪郭知番の4桁もそう簡単には埋まらないので,現実には12桁から16桁の知番が模量層になるだろう。司組と用者の成熟度に合わせて長くなっていくのが知番の強みだ。
考えている内に,自我知番の省略には無用な自我知番の露出を避けられる利点もあることに気付いた。
私はテプラで機器に知番を貼ったりしているが,人目に触れる場所ではこれも個人情報流出に繋がりうる。自分だけ分かればいいなら自我知番を表記しておく必要はないし,未公開にして完全に隠すことも出来る。