自分が書いたものは追加できるということか
後から能動的に追加する輪郭には制限があって、書くときに受動的に引き入れられる輪郭には制限がないらしい
下の引き入れる輪郭は制限なく設定できる
自分が書いたものは追加できるということか
後から能動的に追加する輪郭には制限があって、書くときに受動的に引き入れられる輪郭には制限がないらしい
下の引き入れる輪郭は制限なく設定できる
それとも逆に、入力欄に入力した輪郭へ今の輪郭を飛ばすみたいな仕組みだろうか
→違った
K#9-D657 さん,いつもありがとうございます。
デライトに関しては完全に説明不足の問題なので,どんどん突っ込んで頂けると有り難いです。一人では気付かないところが色々ありますし,デライトも可能な限り分かりやすくして多くの方に使って頂かなければ意味がないので……。
自分の考えの整理も兼ねて,とりあえず簡単にこの輪郭で説明しつつ,「使い方」ページを整備していきたいと思います。しばらくの間,この輪郭は定期的に更新して一覧の上の方に表示されるようにしておきます(輪郭一覧は更新順です)。
輪郭というのは,基本的に「情報の入れ物」であり,それ自体がいわゆるフォルダ(ディレクトリ)とタグ両方の性質を持っています。
要するに,輪郭は似たような情報をまとめ,その概要を掴めるようにするためのものです。「輪郭を描く(描出)」という用語は,普通の使い方とさほど違わず,「物事の全体像を掴む」くらいの意味合いです。
引き入れは,本来深く考える必要はありません。これはこの輪郭にまとめたい,と思ったら放り込んでいけばいいだけです。新規に描き出すのも同じで,コツは深く考えず,思いついたように描くことです。描く前に考えるのではなく,描いてから考えることが出来るようにデライトは設計されています。
例えば,新しい言葉を思いついたとします。まず,その言葉を名前にして描き出します。それが翻訳語であれば,「翻訳語」という名前の輪郭(無ければ描いて)に引き入れます。他にも連想した輪郭があれば,そこにも引き入れます。これを繰り返すことで,それぞれの輪郭が「小さなまとめ」として成長していきます。
どっちが親か子かは必ずしも明確ではない場合があるので,迷ったら両方(双方向)にしてもいいです。後でいくらでも修正出来るので,要は,検索などで見つけられるように紐付けられていればいい,という考え方です。
ただ,現時点で引き外しの実装がまずく,ドラッグ判定が微妙でドロップも左右の黒背景にしか出来ないと思います(出来るだけ早く修正します)。
引き入れは基本的に下(子)側でしますが,「引き入れられたい」場合に上(親)側を使うことも出来ます。これはやり方が逆転しているだけで,貼り付ける輪郭を当該輪郭の子にしたいか,親にしたいかで使い分けます。
現時点で,他人の輪郭の中に自分の輪郭を引き入れることは出来ません。恐らく,入れ子に出来ないのはこの場合ではないかと思います。これは,自分の輪郭の中に不本意な投稿をされるのはどうか,という懸念があったためですが,この制約は紛らわしいので近いうちに廃止する予定です。
最近,「借景」という概念を導入して,他人の輪郭を積極的に利用してもいいと考えるようになりましたが,もともと,自分で使う輪郭は自分で描くことを想定していました。最初は他人の輪郭を見ることすら出来ない状態で離立する予定だったので,今でも基本は「自分で思いついたことを思いつくままに描き出していい」という考え方で,他人の輪郭は参考程度に見たり引用出来るという感じです。
そのためには自分の輪郭と他人の輪郭をはっきり区別出来なければならないのですが,そのあたりのデザインと実装が間に合っていないのも混乱の要因かもしれません。今のところ知番の先頭で区別してもらうしかないです……。
ちなみに,厳密な用語では吹き描きの親の部分を「前景」,当該輪郭(中間)部分を「中景」,子の部分を「後景」といいます。
子が複数の親を持てないフォルダ(ディレクトリ),あるいはアウトライナーにおける見出しのような階層的な構造は,ある一つの視点から物事を系統立てて整理するのに向いています。しかし,これでは情報の全てを一元的に扱うことは出来ません(こうもり問題)。
タグ(ラベル)は見ようによってはフォルダのような入れ物ですが,一つの出与えが複数のタグを持つことが出来,フォルダより気軽に扱えます。しかし,一般的にタグ自体は構造化されないため,タグが増えてくるとタグが整理出来なくなるという問題があります。
Twitter などのハッシュタグも投稿内容で指定されたタグと言えますが,デライトでは,輪郭同士の関係と投稿内容は完全に区別しています。これは,もともとファイル システムにすることを見越して汎用的に設計したので,中身が文字情報であるとは限らないためです。文字情報であっても,引用文のように書き換えてはいけない場合,詩のように直接的な表現を避けたい場合にも,輪郭同士を関連付けることが出来ます。
こうした典型的な分類手法の限界を越えるために,子が複数の親を持てるようにすると,それは無秩序なネットワーク構造になります。これは脳内の物理的な構造に近いためしばしば注目されますが,そのままでは「情報をまとめる」という機能が薄れてしまいますし,「フォルダ」のような物理的な入れ物の比喩はかえって邪魔になります。
そこで,子が複数の親を持つことが出来,なおかつ重要な情報が埋もれないような新しい「入れ物」を考える必要がありました。これが輪郭です。
輪郭は,同じものでも見る角度によって異なり,顔の輪郭の中に目の輪郭があり,鼻の輪郭があり……というように,輪郭の中にも様々な輪郭があります。必要に応じて,全体から細部へと視点を移していくことが出来ます。
引き入れを通じて輪郭同士に入れ子関係を作っていくことで,重要な情報は前面に,瑣末な情報は背面に押し出されるようにしているわけです。
私は,長文からゴミのような思いつきまで,現時点でデライト上に260万輪以上の輪郭を描き出していますが,これは他の司組(システム)では不可能だと思います。