コンテンツの抽象化
2022/2/18 15:46:00
UIの抽象化が進んだのと同じように、コンテンツの抽象化が進み、ARではアバターや動画などの具体的な表現から、より抽象的な文字列への回帰が起こり、最終的には文字・画像・動画・アバターの混合状態になるのではなかろうか。詰まるところ、ウェブサイトみたいになる。
ARゴーグル(ARグラス)の軽量小型化が進めば、常に見られるモニターという位置に落ち着く予感がする。
コンテンツについても、常時表示するような使い方ではなく、必要な時だけ表示する形式になるだろう。常に出ていたら鬱陶しいに違いない。存在感のないコンテンツが好まれそうだ。
VRについてはどうなるか想像がつかない。ARがVRを包含するようになり、VR専用機器というのはなくなるのかもしれない。
こうやってバーチャルの構造物がどんどん出来上がってきた時にすごく感じているのが、「建築というか構造物って必要なんだっけ?」という、リアルを模す意味をけっこう考えるようになったんですね。
今いるこのホールって、実在していてもおかしくないホールじゃないですか。これって結局スキューモーフィズム(編注:新しいものの外見をなじみのある形にして理解を促進させること)だよなと。実際のUIが現実空間を模していることによって安心できるというか、受け入れられやすいみたいな、過渡期の体験なんじゃないか、みたいなことをけっこう考えるようになっていて。
となると将来的には、たとえばアバターにしても、手が2本ついて足が2本ついている人体の形をしている必要もぜんぜんないわけで。僕とかすんくぼさんは完全に動物ですけれども(笑)。そうやってぜんぜん違うものになっていった時に、どこまで行き着くんだろうなと。