美崎薫『記憶する道具 : 生活/人生ナビゲータとしてのライフログ・マシンの誕生』
2022/11/20 10:14:00
デジタルでメモをするとき、「デジタルでは表現できず、アナログでなければできないものが抜け落ちる」というふうにとらえがちだが、デジタルの速さによって抜け落ちないものもある。アナログでは書くのが遅すぎて、あまりに抽象化されてしまうことがある。
ということを美崎薫『記憶する道具 : 生活/人生ナビゲータとしてのライフログ・マシンの誕生』を読んでいて思った。
朝。カフェで読書。珈琲とクロックムッシュ。
「ごゆっくりどうぞ」
客はみんな一人でゆっくりしている。とても静か。クロックムッシュをかじる音がひときわ響く。
美崎薫『記憶する道具 : 生活/人生ナビゲータとしてのライフログ・マシンの誕生』の半分を読み終えた。デライトみを感じて借りたが、なかなか良い。テクノロジーと記録について、クセになる文調で綴られている。