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今年2022年に読んで良かった本ネットワーク社会今井 賢一
相互浸透自己組織化『都市の原理』インフォメーション・ソサエティVANポルノトピア『脱工業社会の到来』都市の自己組織化ネットワーク社会ロータリークラブの組織論『情報ネットワーク社会』 でポルノトピアが出てきた文脈ニューメディア
Paul Krugman『自己組織化の経済学―経済秩序はいかに創発するか』2022年11月20日日記『The Self-Organizing Economy』「自己組織化」は広く使用されている用語だが、正確には定義されていない2022年11月14日日記あれ輪郭の自己組織化つぶやきの自己組織化知識の自己組織化あれErich Jantsch『自己組織化する宇宙―自然・生命・社会の創発的パラダイム』『自己組織化とは何か―生物の形やリズムが生まれる原理を探る』自己組織化マップStuart Kauffman『自己組織化と進化の論理―宇宙を貫く複雑系の法則』「Krugman(1996)や Batten(2001)は自己組織化という観点からシェリングのモデルを再評価している」シェリングの分居モデルあれ情報の自己組織化あれ自己組織化チーム都市の自己組織化林幸雄『自己組織化する複雑ネットワーク』自由エネルギー原理自己組織化情報の自己組織化と分散情報の自己組織化から自己編集化へ

(主張)情報化は文化を洗練しない
(例示)情報化が進んでいるにもかかわらず、大衆社会において「ポルノトピア」が現実になっている

情報ネットワーク社会は、一体この傾向を加速していくのだろうか。良いことづくめの情報化社会論では、ここにも楽観論、つまり極端に言えば情報化社会はこの資本主義の文化的矛盾を解決するという見方が存在する。例えば、SRIStanford Research Institute)の会長ウィリアム・ミラーは、1983年4月、スタンフォード大学で行われた公演で、先端技術がアメリカ経済に新しい活力をもたらしていることを説いた後に、小規模分散型のシステムと、資本から情報にパワーが移る経済においては、生産のシステムと文化との矛盾はなくなり両者は融合していくという論点を強調した。

こういう時、アメリカ人はすごい迫力をもって語りかけてくる。私はそれを聞いていてこれもシリコンバレーらしい風土だと感じたが、しかし、いかにもアメリカ的楽観主義だという思いも禁じ難かった。既にしばしば述べてきたように、私も、情報化市場機構を洗練し、それを通じて人間の顔をした経済に近づく可能性を持ってきているとは思うが、文化となると話は別である。技術・経済のシステム、その情報化は所詮手段にすぎないからである。また大衆社会の一部に享楽主義が横行し、市場機構がそれを扇動している現実、かつて悪い冗談と思われた「ポルノトピア」(スティーブン・マーカス)が一部に現実になっていることを見れば、経済のスタンスから文化を語ることは禁欲的であるべきかもしれない

『情報ネットワーク社会』 p.176

VAN

2021/5/22 11:29:00

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