あれ
- Q:なぜ秋になって布団圧縮をしているのですか?
- A:夏の間布団を椅子に掛けて放置していたからです
- Q:なぜ今更になって布団圧縮をするのですか?
- A:引越業者が見積もりに弊宅へ来るので流石にヤベェとなったからです
あれ
仕事の後に自宅の掃除でバチクソに疲れていて「よく頑張りましたね」なんだけども、進捗は芳しくない。
この調子だと「やべぇ」を超えて「やっべ……」になる。
あれ
線表による「やべぇ」の自覚は、線表をこねこねすることで生まれるというところもある。線表をこねる間にプロジェクトの計画に関する情報が脳に染み渡り身体化される。
あれ
このようにプロジェクトマネジメントツールの「更新が容易でなく手間がかかる」場合、プロジェクトの計画立案・計画修正 の 質・頻度の低下を招く。プロジェクトを立案する際に比較検討試行できる回数が減る。あるタスクについて変更があったとしても1週間毎などにバッチ化されて更新が遅延し、古い情報に基づいてプロジェクト全体の期間と経済性が計算される。プロジェクトあるいはタスクの経済性が正確に把握できなければ誤った投資判断を招く。誤ったタスクの短縮にリソースを投入してしまう。「プロジェクトの停止」という重大な判断が遅れ、リソースの開放が遅れ、リソースの費用が増大する。
車を運転するとき、時速計に「1時間前の時速」が表示されたらどうだろうか?速度超過で罰金を取られるだけならまだしも、致命的な事故の発生原因となる。熟達した運転手ならば外の景色の流れから速度を調整できるだろうが、熟達したマネージャーは希少リソースとなる。社内で推進できるプロジェクトがマネージャーの数によって制限される。素人であっても立派にプロジェクトを管理できれば、せめてやべぇときにはやべぇとエスカレーションできれば、社内で推進できるプロジェクトの数が増える。プロジェクトを単発銃から機関銃にしなければ他社に勝てない。
ただでさえプロジェクトは未来のことを扱うが故に不確定要素が付き纏う「霧の戦場」だ。集約され適宜更新される情報によって理想的ではなくとも妥当な意思決定ができたならば、霧をツールが少しなりとも晴らすことができたなら、これほど「金」になる技術は無いだろう。
しかし「良い意思決定」の経済性を定量的に計測するのは困難だ。事前にも事後にも「良いプロジェクトマネジメントツールがあればプロジェクトの期間がX%になる(なった)」というのは見えない。『チェンジ・ザ・ルール! なぜ、出せるはずの利益が出ないのか』においてもERPの「企業全体の経済活動を一元的に把握できる」という利点から「利益」を導き出すのに苦労している様子が描かれている。故にプロジェクトマネジメントに対しては費用が掛けられず実質無料のExcelが頻用される。
あれ
線表を引く良さはやはりこの「やべぇ」を自覚できるところだな。しかもどこが「やべぇ」のかがクリティカルパスでわかる。危機感から作業の密度が上がり、創意工夫が生まれる。「このタスクは本当に必要か?」「タスクの前後関係は妥当か?」を一つ一つ丹念に何度も問うていく。作業量を時系列方向に平準化する。推測を排してバッファを差っ引く。リソースを増やすべく作業を並列化する。プログラムの処理速度を向上させる作業にも似ているかもしれない。