t_wの輪郭

あれ

2022/11/17 10:43:00

 収益性・知名度という観点では、PKMSにおけるページ数は意味のない尺度となる。
 Scrapboxのページ数が日本版のWikipediaを超えても、知名度はそれほど上がったとは言い難い。データとして、Scrapboxの推定訪問者数は2022年2月16日から2022年11月16日までで増加していない。ScrapboxはWikipediaの推定訪問者数の1/6だ(PKM関連のSimilarWebデータ)。Google TrendsのデータでもScrapboxの検索量は横ばいとなっている。体感としてもWikipediaは様々な人に通じるが、Scrapboxは通じない。
 上記より、知名度という観点では、PKMSにおけるページ数は意味のない尺度といえる。
 また、商売になる・ならないという観点では、WikipediaとScrapboxでは収益構造は異なっており、そのうえで検索量・推定訪問者数が少ないにも関わらず、Scrapboxは儲かっているといわれているため、これについてもPKMSにおけるページ数は意味のない尺度といえる。


 Scrapboxが伸び悩む一方、Notionの伸びが著しい。
 2022年6月16日~2022年11月16日の5ヶ月間で、推定訪問者数は20%増加している。
 Google Trendsのデータでも、2020年12月にNotionはGoogle Keepを検索量で上回っている。ちなみに日本での検索量のデータとなる。

 Notionはその多機能さのために理解できる人が限られると思われたが、それでも多くの人に受け入れられている。すなわち、「少機能で高機能」よりも「多機能で高機能」の方が、利用者にとっては使い始めやすいのかもしれない。
 少機能で高機能は抽象的な機能になりやすく、初めから高い理解力を要求するが、多機能で高機能は具体的な機能になりやすく、利用者が理解の階段を上りやすいといえる。
 先行事例を考えても、きわめて多機能で難解な機能も持つExcelであっても多くの人に使われている。

2022年11月16日

  • ja.wikipedia.org: 135.4M (new)
  • dlt.kitetu.com: < 5K (+0%)
  • workflowy.com: 2.4M (+4%)
  • scrapbox.io: 2.2M (-4%)
  • notion.so: 141.8M (+20%)
  • roamresearch.com: 976.5K (-20%)
  • dynalist.io: 1.2M (-8%)
  • keep.google.com: 191.3M (+4%)
  • obsidian.md: 4.2M (+0%)
  • evernote.com: 27.9M (-3%)
  • docs.craft.do: 176.0K (+16%)

2022年6月16日の合計訪問者数

Evernoteが少し下がって(0.9倍)、Obsidianが少し伸びた(1.2倍)。
Craftが1.6倍に伸びている。新興メモアプリは伸びやすいのかもしれない。
Similarwebの最小表示訪問者数が変化して、5000からになっている。デライトの訪問者数が5000以下で寂しい。なかなか伸びないものだ。

合計訪問数の一覧

  • dlt.kitetu.com: < 5K
  • workflowy.com: 2.3M
  • scrapbox.io: 2.3M
  • notion.so: 118.2M
  • roamresearch.com: 1.2M
  • dynalist.io: 1.3M
  • keep.google.com: 184.3M
  • obsidian.md: 4.2M
  • evernote.com: 28.7M
  • docs.craft.do: 151.4K

2022年3月7日の合計訪問者数

先月から変化がない。四半期単位で見るぐらいがいいかもしれない。
Craftを追加してみた。

合計訪問数の一覧

  • dlt.kitetu.com: < 50K
  • workflowy.com: 2.4M
  • scrapbox.io: 2.3M
  • notion.so: 119.3M
  • roamresearch.com: 1.7M
  • dynalist.io: 1.1M
  • keep.google.com: 190.1M
  • obsidian.md: 3.4M
  • evernote.com: 33.1M
  • docs.craft.do: 93.7K

2022年2月16日の合計訪問数

 新興の中ではNotionの多さが目立つ。Notionはどんな施作を打ったらここまで伸びるのだろうか。Google Keepはさすがの知名度といったところだろうか。
 デライトは描出公開原則があるにもかかわらず少ない。コンテンツの増加とともに検索流入なども増えるだろうからこれから伸びるだろう。


合計訪問数の一覧

  • dlt.kitetu.com: < 50K
  • workflowy.com: 2.4M
  • scrapbox.io: 2.3M
  • notion.so: 119.3M
  • roamresearch.com: 1.7M
  • dynalist.io: 1.1M
  • keep.google.com: 190.1M
  • obsidian.md: 3.4M(2022年2月20日追加)
  • evernote.com: 33.1M(2022年2月23日追加)

あれ

2022/3/28 13:50:00

 ページ数が線形に増えてる。もっと指数関数的に増加しているものかと思っていた。ページ数が増える→露出が増える→利用者が増える→ページ数が増える と言った形で倍々に増加していくと考えていたが、どうやらそんなに簡単ではないらしい。
 MAUが増えていない?MAUは公開されていない(見つけてないだけかも)のでページ数の増加から推測することしかできない。

 Scrapboxの哲学みたいなものが利用者の参入を妨げている?Scrapboxの様々なプロジェクトでhttps://scrapbox.io/shokai/ のページが紹介されている。Scrapboxの使い方を示す役割を果たしつつも、障壁にもなっているかもしれない。「私には難しすぎる」「求めているものと違う」みたいな感じで。
 知識共有とか、情報整理みたいなものを欲している人がそもそも少ない?というかその層にはもはや行き渡っている?
 わざと増加を抑えている?Scrapboxからすれば企業内での利用が増えないことには収益が増えない。公開プロジェクトは人から認知される分だけあればいい。十分認知されているなら増やす意味もない。公開プロジェクトが増加するとコストも増加してしまう。

あれ

2022/10/25 23:58:00

個人知識管理ツールは長時間使わないと真価が分からないが、真価が分かるまで使い込んだ人の成果の上に乗ることはできるかもしれない。

巨人の肩の上に立つだ。

Scrapboxにしろ、デライトにしろ、ほかの人が使い込んだ結果が公開されて見られる状態になっていることが大きな意味を持ってくるだろう。成果の上に載ってくれる人が出てくる。機能の違いは短期的には些細な問題だ。

Scrapboxは月間20万人以上のユーザーが利用していて、大半のユーザーが日本国内からのアクセスです。総ページ数は900万頁を超えています。900万頁という数字は非公開のページを含むため単純な比較はできませんが、日本語版Wikipediaの純記事数が130万頁ということを考えると、日本語版Wikipediaの6.9倍のページを扱っているとも考えられます。