t_wの輪郭

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あれ

2022/11/19 10:13:00

表題(仮): 考えることを助けるメモサービス、デライト

考えることは大切です。
学校でも、社会でも、自ら考える人が求められます。
でも、どうやって考えるかを教えられることはなかなかありません。
考えるとは何でしょうか。どうすれば良く考えられるでしょうか。

ある意見を思いついたとしましょう。例えば、「朝ちゃんと起きるために、早く寝たい」と思ったとします。
その反対の意見も考えられます。
例えば、「早寝するのはもったいない、もっと活動したい」。
この二つの意見は対立しています。
どうすればこの対立を乗り越えられるかを考えます。
例えば、「寝ないと活動できないし、ちゃんと寝て活動した方が良い」という意見に至ります。
このようにして、意見を考えついて、反対の意見を出して、その対立を乗り越える意見を考えることが、考えることだといえます。

対立を乗り越えた意見にも、さらに反対の意見を考えることができます。そうして、どんどん反対意見を考え、対立させ、対立を乗り越えることが「深く考える」ことだと言えるでしょう。
この考え方を「階層的思考」としておきましょう。

さて、ある意見について複数の対立を考えることもできます。
例えば、「朝ちゃんと起きるために、早く寝たい」に対してほかの意見を考えることもできます。
「朝起きたくない」とかです。
ある意見に複数の対立を考えることは、「幅広く考える」ことだと言えるでしょう。
この考え方を「多重思考」としておきましょう。

さて、階層的思考と多重思考を組み合わせられれば、「よく考える」ことができますね。多重階層思考としておきましょう。
でも、いろんな意見をすべて頭の中だけで覚えておくのは大変です。
そのため、意見をメモに書き出すことで、意見を覚えておく必要がなくなり、考えることが簡単になります。
しかし、メモに書いたとしてもそのメモでどうやって多重階層思考を表現できるでしょうか。

公開メモサービスのデライトでは、メモを多重階層構造で表現できます。
メモにメモを紐づけることができるのです。
あなたの思考をより良い形で残すことができます。
良く考えるために、デライトを使ってみませんか。
デライトは概要欄のURLから利用できます。

あれ

2022/11/19 12:41:00

弁証法とはなにか

 ここでの弁証法は、いわゆる正・反・合からなる弁証法、すなわち、定立テーゼ)があり、反定立アンチテーゼ)と対立し、止揚アウフヘーベン)して対立が解消された定立であるところの総合ジンテーゼ)が作られる形の弁証法を言うこととする。

メモで弁証法

 中埜肇の「弁証法の根源は対話的思考」から考えると、メモを書くという行為は自己との対話が発生するために、「弁証法的」である。メモ対自分(否定)の対話、すなわち対立が起こる。そこから止揚が生じ、総合ジンテーゼという知識に至る。

 輪郭法では、書くことで生じる対立がより起こりやすくなっている。
 引き入れによって、ある題目に関係する複数の輪郭が同時に目に入る。読み手の脳内では、輪郭(肯定)対輪郭(否定)の対話・対立が生じる。

階層的止揚

 中埜肇の考える弁証法では、対立と否定によるジグザグ的な連続としてとらえる。輪郭法では、この対立と否定によるジグザグの連続が容易に表現される。
 以下のような順によって、連鎖的に対立と止揚とが繰り返される。

  1. 輪郭Taを描き出す。
  2. Taを他の輪郭Txに引き入れる。
  3. Txの中には過去に引き入れた輪郭Tbがあり、TaとTbの対立と止揚によって、輪郭Tnが生じる。
  4. Tnについても引き入れ・対立・止揚が生じ、連鎖し続ける。

 これを階層的止揚と呼ぶことにする。

多重階層的止揚

 階層的止揚をさらに発展させる。輪郭法では、輪郭は複数の輪郭に引き入れられることができる。すなわち、Txに引き入れられTnの元となったTaは、Tαに引き入れられ、Tpと対立し、Tµを生み出せる。すなわち多重に止揚が生じる。これを多重階層的止揚と呼ぶことにする。

多重階層的止揚止揚爆発を引き起こす

 さて、多重かつ階層的に止揚が生じるならば、連鎖的に止揚が生じるはずである。核分裂の連鎖反応によって核爆発が発生するように、止揚が止揚を発生させることを、止揚爆発と呼ぶことにしよう。
 止揚爆発が起こった結果、何がどうなるかはまだ何もわかっていない。少なくとも、定立を書いたメモが爆発的に増加(メモ爆発)し、書きたいことが止めどなく表れてくることが考えられる。

止揚爆発メモ爆発)の条件

 経験的に、メモ爆発はメモが1万個ぐらい溜まったら起こり始める。しかし、直列に並べたメモは、メモ爆発を起こしにくい。メモに書かれた定立どうしの対立を発見するには、すべてのメモの見返しを何度も行う必要がある。そのために、関連したメモが自動で目に入る仕組みが望ましい。その素朴な方法としてフォルダやタグが考えられるが、メモのフォルダ分けはメモ爆発を妨げるし、タグは階層的止揚を妨げる。やはり、輪郭法によってメモを集めることが重要となる。

 さて、1万もメモを書けないと思われるかもしれない。しかし、9万のメモすらデジタルだとうっかり超えてしまえる数だ。ツイートはメモだとするならば、10万ツイートする人は少なくない。Twitterと類似したサービスのマストドンでは、マストドンチュートリアルは10万投稿と言われている。10万投稿が簡単な数ではないことを使った冗談の類だが、それでも不可能な数ではないことを示している。実際、10万を超える投稿数を持つマストドン利用者は何人もいる。

 また、1人で10万のメモを書く必要はない。ほかの人のメモによっても止揚爆発にともなうメモ爆発は起こると思われる。そのためには、利用者が メモを分断するモノがないこと が条件となってくる。

 メモを分断するモノとは何だろうか。例えば、そもそもメモを公開していなければそれによって他人に止揚が生じることはない。また、公開していたとしても、利用者ごとのフォルダのように、なんらかの要因でそのメモの相互作用が阻まれれば、止揚もその中に留まる。全利用者のメモが一つのフォルダの中にいるかのごとき環境が、メモ爆発の発生条件として望ましい。