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今年2022年に読んで良かった本
今年読んでよかった本
中埜肇『弁証法―自由な思考のために』
動画『考えることを助ける公開メモサービス、デライト』を作るにあたって、弁証法を学ぶ必要が出たので手を出した。
難解だった。一通り読んだが半分ぐらい理解できていない。
この本からは「簡単には分かった気にはさせない、さりとて分からないままでもいさせない」という意気を感じた。
『質的調査の方法〔第3版〕: 都市・文化・メディアの感じ方』
転職先で新規事業をやるなら、社会調査とかも必要になるよなぁと思い手を出した。
質的調査の手法や考え方について網羅的に説明されており、適宜、別の書籍を紹介してくる。入門として理想的な本だった。
『PLG プロダクト・レッド・グロース「セールスがプロダクトを売る時代」から「プロダクトでプロダクトを売る時代」へ』
接触元 https://mstdn.fujii-yuji.net/@fujii_yuji/107751758359586936
これまた新規事業やるなら営業のことも知っておかねばと思い、手を出した。
「プロダクトがプロダクトを売る」という考え方が面白い。システム的に営業を考えるという考え方に触れることもできたのが良かった。
『The Goal』
名著。制約条件の理論を『デスマーチが起きる理由 - 3つの指標』で知って、手を出した。
物語になっていて読みやすい。
ボトルネックになっている工程以外を改善しても、全体の生産性には寄与しないというふうに理解。
『なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』
ここ8年程、鬱っぽいというか、何事もむなしいと感じるので、仏教にそういう考え方があんのかなと思って手を出した。
システマチックに仏教が解説されている。
宗教関係の本もちょいちょい手を出していきたい。イスラム教は後発なだけあって、教義が良くできていると聞くので気になっている。
カフェで読書 2022
カフェで読書するのが最近の楽しみだ。これについて語ってみたい。
カフェに行くということは、その時間にお金を使っている。自分を大切にできているような気がして気分が良くなる。
カフェで読書をすれば、落ち着いた環境で本を読むことができる。これは自室の机が散らかるほど際立つ。自室の机に散乱するDr.Pepperやコーヒーの抜け殻。ガジェット類。雑に積まれた本。ポイントカード。ガムの包み紙。これらは有機的なある種の秩序をもって私を構成しているが、集中を乱す元でもある。
コーヒー。そのカフェイン。最初は微睡んでいた脳が徐々に目覚めてくる。読書に向いた状態へと整っていく。コーヒーの残量はカフェにいられる時限としても機能する。少しでも長くいるためにチビチビと飲む。ホットコーヒーが冷め、アイスコーヒーの氷が解け切ったころに読書の集中力が切れる。惜しむことなくコーヒーを飲み干して退散する。
カフェから出て帰路に就く。まだ1日が始まったばかりなのに、もうその日に満足している。朝起きてカフェで読書をすれば、1日が充実したものだったと確信を持つことができる。