一般的な受注型の柔品開発を例にとると、
要求分析→設計→開発→試験→納品→検収
の工程を経る
これを一気通貫にできる作業者がいれば、各工程をまたぐ際に必要な言語化・文書化の作業が省くことができる
その代わりに柔品の属人化を招く
水すましのような、文書化専属の作業者がいれば属人化を回避できるかもしれない(開発とドキュメンテーションの分離)
口述筆記の形をとるかもしれないし、成果物からの文書化の形をとるかもしれない
また、開発できる柔品の規模は1人分に制限される
残念ながら、例外を除いて文書化を省くことはできない
多技能工は引き継ぎが減らせる
多技能工は引き継ぎが減らせる
引き継ぎにかかる時間を無くせるため、工程全体に必要な時間が減らせる
多くの工程にまたがる技能を持っていることは、技能の総和を超える価値がある
隣接する工程の技能を持つと相乗効果が出しやすい
クロスファンクショナルチームとは、異なる専門分野や多くの専門分野にわたるスキルを持っているチームのことだ。チームに寄せられた要求を満たすのに必要なすべてのスキルやリソースをチームが持っている時に、本当のクロスファンクショナルであるといえる。これが意味するのは、他のチームへの仕事の引継ぎに依存することが少なく、他のチームを待ったり、ブロックされたりすることが少ないということである。
『カンバン仕事術』