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初めに

第一章 イラク戦争とロジスティクス

第2章 アフガニスタンの戦いとロジスティクス

第3章 軍事ロジスティクスの民間委託

第4章 米軍海外展開戦略とロジスティクス

第5章 軍事輸送システム

第六章これからの軍事ロジスティクス

何が起こるかわからないから、(戦況や味方の部隊がどうなっているか)わからないから、「万が一」を考えて、大量の補給品あちこちに備蓄し、…膨大な補給物資が必要になった

シチュエーションアウェアネスがなければ、膨大な補給品が必要になり、無駄な補給品が発生する
前線の物資の利用状況・不足状況を把握可能にすることで無駄をなくすことができる

RFIDタグ装備のコンテナから取り出された後では、補給品の自動追尾が効かなくなってしまった

前線に近くなるほど、トラッキングができなくなる
 
 民間の運送業では逆に、末端ではトラッキングできるが、その間でどのようになっているかわからなくなることがある。コンテナに入れられた後はトラッキングができなくなる。
 段ボールにRFIDを取り付け、コンテナが段ボールのRFID読み取るようになれば、解決するかもしれない
 ただし、段ボールに梱包する会社と、コンテナを運送する会社の情報連携が必要になる。情報が会社をまたぐのは大変なため、梱包から運送までワンストップの会社があれば実現できるかもしれない。
Amazonなら実現できるだろうか

30万人以上の制服の人間が、文官にできる仕事をしているのだ。……制服組が行ってきた軍事に直結しない仕事を民間に委託し、戦闘部隊に投入できる兵士を増加させるという方針も打ち出されている

中間層労働外部化
トップ末端のみが組織コアコンピタンスで、中間層の労働はほかの組織と共通しやすいのかもしれない
 
アメリカには、戦闘機パイロットの訓練を請け負う民間会社すらある

一方、現代の戦闘艦では乗員をなるべく減らす方向にある。経費が節約になるのと、自動化、情報ネットワーク化によって乗員の削減が可能になってきたからである。

ITシステムが軍隊のロジスティクスを支えている。
暗号技術が軍事技術として輸出が制限されていることに納得がいった。
 敵国が軍事技術を読み解くことができるようになれば、直ちに軍隊は身動きが取れなくなる

  • 情報を読み取ることで、的確に攻撃ができる
  • 偽の情報を流すことで、ロジスティクスを混乱させ、前線に物資が届かなくさせられる。
    • 攻撃可能な一か所に物資・人を集中させて、そこを攻撃する、といったこともできそう。
      • 実際にウクライナで行われたらしい

    露軍の電子・サイバー戦の一体的展開が判明 無線遮断し偽メールで誘導、火力制圧(1/3ページ) - 産経ニュース

民間企業が利潤追求組織である以上、保安確保や保険経費が課題になると、違約金を支払っても契約を打ち切る場合がある。これは軍のロジスティック・システムでは絶対にありえないことである。

軍側で、契約打ち切りに備える必要がある。
打ち切りに対して、どうやって備えればいいのか。
その備えをどうやって管理するのか。
管理工数の増加を考えると、民間委託しない方が安上がりなのではないか。
 安くあげることが目的ではなく、人手不足を補うために民間委託している?

部隊駐留が長引くと、インフラ整備にも力が入れられるようになり、次第に供給的な施設に変わりつつある。

敵軍の動きを制限するためにインフラの破壊も必要だが、同時に自国の軍が展開するためにインフラの整備も必要になる
可能なら敵国のインフラをそのまま使いたい。しかし、破壊しないと占領できない。ジレンマ