ATT
2022/7/16 16:40:00
ATT群では,注意分割と気づき欠如の改善が示された.一方でマインドフルネス瞑想では,注意機能の向上は示されなかった.ATT群のみで,注意の向上が示された理由として,ATTはマインドフルネス瞑想よりも注意機能の向上に特化している可能性が考えられる.
ATTは,選択的注意,注意切り替え,注意分割の3つの要素から成る訓練で(Wells, 2006),日常の生活音に注意を集中し,注意が音から逸れた場合には,その音へと注意を戻すように求められる.
心配による固執的な情報処理パターンを克服するために,Wells(2006)は,距離をおいた客観性の達成が重要であるとし,注意訓練(Wells, 1990: Attention Training Technique; 以 下,ATT) の使用を推奨している