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KNS雑記デライトが言う所の暴力的な方法『井戸端はいつ焦土になってもおかしくない』文章(日記・ブログ・作業日誌・Wiki・タスクリスト)を、題目指向で書くか、日時指向で書くか井戸端はKNS『As We May Think - 井戸端』井戸端

KNS雑記

2023/3/5 21:40:00

KNSとは何か

 knowledge networking serviceの略であり、個人知識管理サービスSNSとが融合したサービスとなっている。SNSのように気軽に投稿できつつも、その投稿によって表現された知識が高度に管理可能なサービス。宇田川浩行氏によれば、「SNSの次」に来るサービス形態である。
 この文章では、このKNSについて雑多に書く。

KNSはすでに存在する

 KNSとして作られたデライト、Scrapboxの一部プロジェクト(井戸端アープラノート)など、すでにKNSは誕生している。

 井戸端やアープラノートに関しては、WikiであるScrapboxチャット的に用いることで知的交流を成している。

KNSの流行らなさ

 KNSは自己対話による面白さがある。故にKNSは他者を必要としない。必要とする度合いが低い。そのために、他の人を呼び込むことが少なくなり、広まるまでに時間がかかる。

KNSは「まとめ」と「言及」で駆動する

 KNSを通して、各種ウェブページをまとめ、さらにそれらに言及していくような使われ方が進んでいく。はてなブックマークに成り代わりTogetterに成り代わりSNSに成り代わる。そうして段階的に社会に浸透していく。
 そうした「外部サービス」としてKNSを見たとき、ウィジェット化が有用な機能として挙げられるだろう。KNSでまとめと言及をし、ウェブページの方でさらにKNS上のそれらが表示されれば、相互の流入が期待できる。
 そうして代替として普及しつつも、KNSの真価に触れた人にとっては、他では代替不可能なものとして確立されていく。

SNSの限界とその拡張、SNSのKNS化

 生物が単純な形態から複雑な形態へと進化したように、SNS上で交わされる話題の複雑化は当然のことながら生じる。
 Twitterではそれに対応するために、140字から280文字文字数制限を緩和した。ユーザーも自己リプライによって話題の複雑化に対処しようとしている。
 SNSのKNS化が進んでいる。タグや外部サービスによってまとめる機能が付与されていっている。つまり後付のまとめ機能でなんとかやりくりしている状態だ。
 しかし、そのやりくりも限界がある。抜本的な作り直しが必要になるときが来る。その時、既存のKNSが参考にされ、さらにSNSのKNS化が加速する。

まず題目指向日時指向について、それぞれ定義しよう

表題見出し
題目指向題目日時(を書く時もある)・副題目
日時指向日時題目・日時

事例

題目指向の事例

日時指向の事例

題目指向と日時指向の混在

題目指向・日時指向の利点と欠点

題目指向の利点と欠点

題目指向の利点
  • 一覧で表示された時に、文章の表題で何を書いているかを知ることができる
    • SEOに強い
  • 再利用が容易
  • 並び替えの自由度が高い
    • 優先度順など、任意の並べ替えが可能
題目指向の欠点
  • タスクリストとして使う場合、ある日(たとえば今日)何するかを考えづらい
  • 分類として見たときに、MECEでない
    • あるいはMECEにしづらい
  • 脱線した内容や、些細な事の記述がしづらい
  • 新しい題目を立てるのが億劫

日時指向の利点と欠点

日時指向の利点
  • タスクリストや作業日誌として見たとき、その日何をやったか、今日何をするのかが一覧になるのでわかりやすい
  • タスクリストとして見たとき、タスクが時系列(実行する順)に並ぶため、実行しやすい。
  • 分類として見たときにMECE
  • 脱線した内容や、些細な事を記述しやすい
日時指向の欠点
  • 一覧で表示したときに、本文として何が書かれているか知ることが難しい
    • 検索性が低い
    • SEOに弱い

雑記・思い・雑感

2022年10月27日

 題目指向と日時指向どっちがええんや……どっちも使いたくなる。書くときは日時指向の方が書きやすい感じがする。探すときには題目指向の方が探しやすい感じがする。「書いた文章を読まれたい。そのために検索で一覧表示された時に見いだされたい。」という欲求を答えるのはやはり題目指向になるのだろう。よくある記事のような感じだ。

 どっちも書くというやり方もある。労力二倍拳。嘘。二倍にはならないはず。
 今はどっちも書くという運用をしている。基本的には題目指向で書いておいて、毎日の終わりに、日付志向の日記で題目指向では拾いきれなかったことについて書くみたいな運用。さらに題目指向で書いた文章へのリンクを日時指向の文章の方に貼っておくとより良い感じ。

 井戸端は、題目指向と日時指向が混在する事例として面白い。
 基本的には日時指向で書かれていて、ある日付のページの中でまとまった話題が出たら題目をページの表題にして、その内容を切り出している(っぽい)。もちろん題目が先にあってページが作られることもある(だろう)。

 題目と日付を一致させてしまうということもできる。つまり、1日1題目で、その両方を日付に書くみたいなことをする。
 ただ、両方の悪いところが発揮されるというか、脱線のしづらさが気になるな。
 デジタルだとどんどん追記・更新していくみたいなやり方ができるけど、そういうことをするのが難しくなるみたいなところもある。

 輪郭法ついてはいったん考えないでおこう。というか後で別枠でちゃんと考えよう。そもそも題目を付けないという事すらできてしまう。特別すぎて議論がアレ。というかデライトを使い始めてから、デライトとか輪郭法のことばっかり考えてしまっててアレ。