『集中瞑想および洞察瞑想による情動調整 ―高田論文へのコメント―』で高田論文と呼ばれている論文
https://www.jstage.jst.go.jp/article/sjpr/63/2/63_192/_pdf/-char/ja
マインドワンダリングは well-being に悪影響を与えることが示されている。Killingsworth and Gilbert(2010)
マインドワンダリングとは,その時の活動とは無関連の思考や感情に注意が向けられるために,外的な環境からもたらされる情報から注意が切り離された状態を指す(Smallwood, Fishman, &Schooler, 2007)。いわゆる「上の空」という状態である。
出来事に繰り返し曝される事で情動反応が減衰していく心理過程は,情動適応として理論化されている(Wilson & Gilbert, 2008)
自己注目とは,自身の思考や考えに注意を向けることを示す概念である(Fenigstein, Scheir, &Buss, 1975)。
Desbordes et al.(2014)では,エカニミティこそが well-beingを改善するための最も核となる心理的な要素であると指摘している。そして,エカニミティを実際に測定しているものとして無執着があげられている(Desbordes et al., 2014)。
呼吸に注意を向けるよりも,身体の各部に注意を向けたり,この瞬間に五感のそれぞれに,どのような感覚が生じているかに注意を向けたりすることが,とりわけ well-being 向上には有益
ポジティブな出来事が生じているときの自分の体験を観察することが well-being を高めるが(Geschwindet al., 2011)、ポジティブな出来事への過剰な注目は不適応を導くことも示されている(Feldman, Joormann, & Johnson, 2008)
Baas et al.(2014)では,ワーキングメモリ容量や認知的柔軟性など創造性に不可欠な認知的な要素が,体験を見つめることで高まると指摘