瞑想をすると扁桃体が縮小する
検索するといろんなところで書かれているが、論文などの典拠が見つからない、示されていない。なので、それを探し出して示すことができれば価値がありそうだ。
「瞑想 扁桃体 縮小 site:ac.jp」など、日本語で探した限りは学術的な典拠を見つけ出すことはできなかった。
その代わりに『体験の観察が well-being を向上させる条件 ―無執着の観点から―』や『心配に対する注意訓練とマインドフルネスの比較』といった有益な論文が見つかった。
「meditation Amygdala size」と検索して、英語で探したら一瞬でそれらしい論文が見つかった(『Meditation and yoga practice are associated with smaller right amygdala volume: the Rotterdam study』)。
英語読むのめんどくせぇな。
エカニミティがwell-beingを改善する
Desbordes et al.(2014)では,エカニミティこそが well-beingを改善するための最も核となる心理的な要素であると指摘している。そして,エカニミティを実際に測定しているものとして無執着があげられている(Desbordes et al., 2014)。
呼吸よりも身体や五感に集中する方がwell-beingが向上する
呼吸に注意を向けるよりも,身体の各部に注意を向けたり,この瞬間に五感のそれぞれに,どのような感覚が生じているかに注意を向けたりすることが,とりわけ well-being 向上には有益
注意訓練は幸福感を高める
注意訓練を行うことで「幸せである」という実感や幸せに関する評価が向上する可能性がある
仏教心理学モデルでは受への過剰な注目が不適応の原因とされている
体験の観察によって、ワーキングメモリ容量や、認知的柔軟性が高まる
Baas et al.(2014)では,ワーキングメモリ容量や認知的柔軟性など創造性に不可欠な認知的な要素が,体験を見つめることで高まると指摘
情動適応とは、出来事に繰り返し曝される事で情動反応が減衰していく心理過程のこと
出来事に繰り返し曝される事で情動反応が減衰していく心理過程は,情動適応として理論化されている(Wilson & Gilbert, 2008)
受は刺激を受けた時に生じる自動的,即時的な微細な情動経験
感覚的な印象や対象についての認知には,「受」という反応が伴う。受とは原始仏教の用語であり,我々が何らかの刺激を受け取った時に,自動的,即時的に生じる微細な情動経験である。
受は,快,不快, 中性の 3 つに分類される
Mendis(2006)によれば受の内容は,快,不快, 中性の 3 つに分類される。
BPM(仏教心理学モデル)は,原始仏教における瞑想の作用メカニズムを心理学的に解釈したもの
仏教心理学モデル
マインドフルネス瞑想のメカニズムを仏教心理学の観点から説明した理論に仏教心理学モデル(Buddhist Psychological Model: BPM; Grabovac et al.,2011)がある。
非機能的な自己注目は反芻,機能的な自己注目
非機能的な自己注目は反芻,機能的な自己注目は内省と分類される(Trapnell & Campbell, 1999)
自己注目は抑うつや社交不安と関連がある
自己注目の不適応性については,臨床的な枠組みで議論がなされており(Ingram,1990),抑うつとの関連(Lewinsohn et al., 1985;Pyszczynski & Greenberg, 1987),社交不安との関連(Hope, Gansler, & Heimberg, 1989)など多くの研究で報告されている。
自己注目とは,自身の思考や考えに注意を向けること
自己注目とは,自身の思考や考えに注意を向けることを示す概念である(Fenigstein, Scheir, &Buss, 1975)。
あれ
体験の観察が不適応につながるメカニズムとしては,自己注目の悪影響が古くから知られている。
あれ
ポジティブな出来事が生じているときの自分の体験を観察することが well-being を高めるが(Geschwindet al., 2011)、ポジティブな出来事への過剰な注目は不適応を導くことも示されている(Feldman, Joormann, & Johnson, 2008)
マインドワンダリングは well-being に悪影響
マインドワンダリングは well-being に悪影響を与えることが示されている。Killingsworth and Gilbert(2010)
マインドワンダリングは、その時の活動とは無関連の思考や感情に注意が向けられること
マインドワンダリングとは,その時の活動とは無関連の思考や感情に注意が向けられるために,外的な環境からもたらされる情報から注意が切り離された状態を指す(Smallwood, Fishman, &Schooler, 2007)。いわゆる「上の空」という状態である。
体験の観察が高い人は,勉強や仕事のパフォーマンスが高い
体験の観察が高い人は,勉強や仕事のパフォーマンスが高いことが示されている。(Dane & Brummel, 2013;Shao & Skarlicki,2009)